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スウィングジャズとは何か?定番の名曲と一緒に解説!
2019年5月4日
2019年5月29日
![]() ![]() ![]() スウィングジャズは120年あるジャズの歴史の中でも、古い演奏スタイルに当たります。 しかし当時は大衆音楽として親しまれていて、世界中で有名なヒット曲を生み出してきました。 今回はスウィングジャズとは一体どんなものか、定番の名曲と共に解説します。
本記事の目次 スウィング(スイング)ジャズとは?基本的には指揮者がいないスウィングしたリズムが印象的アドリブなしのスタイルが最大の特徴スウィングジャズの名曲4選ベニー・グッドマン楽団/「シング・シング・シング」アーティ・ショウ/ビギン・ザ・ビギングレンミラー楽団/茶色の花瓶エラ・フィッツジェラルド/ア・ティスケット、ア・タスケットスイング時代の終焉まとめ スウィング(スイング)ジャズとは?スウィングジャズは1930〜40年代初めに大流行した、ジャズの演奏スタイルのうちの一つです。 主に白人を主体とした大人数編成でのビッグバンドを指します。 一般的なジャズは3〜5人ほどの編成ですが、スイングジャズの場合、10人以上の規模で演奏される事が多いですね。 後ほどアップする動画を見れば、大人数で演奏してるのが伝わるでしょう。 規模の大きい楽団だと、トロンボーン、サックスなど同じ楽器が複数並んでいます。 イメージとしては小さなオーケストラ集団みたいな感じです。 基本的には指揮者がいない スウィングジャズ(ビッグバンド)は、吹奏楽やクラシックとは違い、指揮者を置きません。 リズムセクション(主にドラムス)が最初のカウントを入れ、コンサートマスター(取りまとめ役)が最後を締める形を取っています。 つまり合図があるのは最初と最後だけです。 この辺の流れは、後で紹介するベニー・グッドマン楽団のシング・シング・シングという曲を聴けば分かるでしょう。 スウィングしたリズムが印象的 スウィングジャズは体が揺れ動くような躍動感(スウィングのリズム)が印象的。 そのため、当時は『踊るための音楽(ダンスミュージック)』としても親しまれていました。 ジャズを渋い音楽だと思ってる人が多いですが、スイングジャズはテンションの上がる明るめな曲が大半ですね。 悲劇を叫ぶような曲はビッグバンドと相性が悪いです。 アドリブなしのスタイルが最大の特徴 現代のジャズといえば、演奏者が自由にアドリブ(ソロ)を披露するのが主流となっています。 同じ曲でも演奏者が100人入れば100通りの音楽になる。そんな面白さに魅力を感じてるジャズファンが多いですね。 ところが1930年代に生きた人たちは、以下の要件を満たした演奏を求めてました。 ライブでもレコードと同じ演奏 甘く軽快でダンサブルな演奏 大人数での調和1930年代は世界大恐慌からアメリカの経済が立ち直った時期。スウィングジャズという音楽こそが、この時代にピッタリ、ハマったのです。 スウィングジャズの名曲4選 スウィング時代に誕生した名曲を4つ厳選しました。 スウィングジャズとは一体どんなものか、動画で聴いてみましょう。 ベニー・グッドマン楽団/「シング・シング・シング」 グッドマンはシカゴ生まれのクラリネット奏者。 1938年にカーネギーホールで最初のジャズコンサートを行ったのをきっかけに、スウィングの王様(キング・オブ・スウィング)と呼ばれるようになりました。 彼は黒人アーティストを積極的に、自らのバンドに雇った功績が高く評価されています。 上記はグッドマンの代表曲であり、世界的に有名な曲、「シング・シング・シング」です。 アーティ・ショウ/ビギン・ザ・ビギン 1910年生まれのアーティ・ショウは、スウィング時代にジャズ・クラリネット奏者として活躍。1930年代後半から40年代に掛けて、数々のヒット曲を生み出した人物です。 また、クラリネットの神様であるベニー・グッドマンとキングを争うほどの人気者でした。 ところが55年に突然、音楽業界から姿を消した事から、ファンの間では今も伝説的存在として語り継がれています。 ショウは「ビギン・ザ・ビギン」「ネイトメア」「フレネシ」「煙が目にしみる」などたくさん名曲を演奏してますが、今回はその中でも、「ビギン・ザ・ビギン」を聴いてみましょう。 グレンミラー楽団/茶色の花瓶 グレン・ミラーはベニー・グッドマンと同じく、スウィングの王様と称された演奏家です。 トロンボーン奏者だけでなく、楽団のバンドリーダー、作編曲家(作曲と編曲)としても活躍しました。 彼の楽団には、「ムーンライト・セレナーデ」「イン・ザ・ムード」など、日本でおなじみの曲が多数。 今回はその中でも、「茶色の小瓶」を紹介します。小学生時代に聴いた懐かしい曲かもしれません。 エラ・フィッツジェラルド/ア・ティスケット、ア・タスケット スウィング時代にヴォーカリストを入れる楽団もありました。エラ・フィッツジェラルドはジャズヴォーカリストとして伝説的存在です。 彼女は1930年代、チック・ウエッブ楽団の専属ジャズシンガーとしても活躍しました。 その時に大ヒットした「ア・ティスケット、ア・タスケット」をお送ります。 スイング時代の終焉 1940年頃から、スウィングジャズは人気がなくなり、多くのビッグバンドは経営が厳しくなりました。 その原因は戦争により社会が疲弊してしまったためです。 スウィングジャズが廃れてから、1945年にチャーリー・パーカーが『ビバップ』という新しいジャズスタイルを作りました。 ![]() この頃からアドリブによるジャズが主流になっています。 まとめ スウィングジャズの特徴は以下の通りです。 軽快なダンスミュージック 指揮者がいない場面が多い アドリブ、ソロが少ない ビッグバンド全体での演奏 原曲を崩さないレコード通りの生演奏を披露 ベニー・グッドマン、グレン・ミラーなど有名な楽団が多数 ジャズヴォーカリストも活躍今でこそスウィングジャズはマイナー化してますが、当時生み出された名曲(シング・シング・シング等)は世界中から愛されています。 定番曲を聴くときはぜひ、スウィング時代の歴史を振り返って欲しいと思います。 補足ですが、最近のビッグバンドはバップやフュージョンを絡めて演奏することが多いですね。 このように現代の集団演奏も、スウィング時代から進化を遂げています。 スポンサーリンク ![]() \フォローお願いします/ Follow feedly ジャズとは |
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